保育士辞めたいと思う自分

職務に追われるが、月給は一向に上がらず

「保育園落ちたくたばれ日本!!」。そのような激烈なタイトルのブログをモメントに、保育園が政治や社会の大きなモティーフになりました。

母親達が「現代の保育園落ちた」と声をあげる後景には、重大な保育士の人手が足りないという問題があります。

「辛い職務なのに、報酬が低すぎる」「自己犠牲の上に成り立つ仕事」と訴える保育士達。その生の声に関心を寄せると、きゅうきゅうの日々を送る姿が見えてきました。

辞めたいと思ったことが何度もある

東京都内の自宅に住む元保育士の佐藤美子さん(30)(仮名)の匿名ブログ「保育園落ちた」が公開されてから1カ月ちょっとが経った3月下旬の午後のことです。国会ではこの問題で与野党が激突し合い、議事堂周辺では保育士の処遇改良を求めるデモンストレーションが実施されていました。

「保育園」「保育士」が多大な社会問題となり、新聞やテレビジョンが連日報道していた帰還のことです。佐藤さんは保育士として3年間、保育園で働き、7年前に退職した。その3年間に辞めたいと思ったことが何回もあるそうです。「職務は辛くて、報酬も僅か。疲労がスゴク、土日はずっと家で休んでいます。

とても時間の束縛が長かったです。サービス残業も年じゅうです。児童は大好きだけど、他の職務のほうが絶対に楽、私生活を大事にしたいと思いました」

保育士達を悩ませる「持ち帰り」

保育士だった時、佐藤さんの月給は手取りで月14万円ほどで、給料は少なくサービス残業も当たり前でした。朝は7時か8時には園に行き、残業は年じゅうで、夜8時まで働くことも多かったです。持ち帰りも多く大変でした。発表会で使う飾り付け品などは徹夜でやり、材料を自分の負担で用意していたそうです。

「待遇をもっと良くしないと、どんどん辞める保育士が増えると思います。当然児童は可愛いですけど、決して憧れの職業ではないです。自己犠牲が必要な職務です」保育士を辞めた後、佐藤さんは派遣社員の仕事に就き、手取りは上がり、持ち帰りもなくなりました。プライベートの時間も増えました。

仕事の後で遊びに行くことも可能になりました。残業代が出たり、有給休暇が使えたりする職場があることを、転職後、初めて実感したそうです。保育士を辞めてよかったかと聞くと、佐藤さんは「はい!」と即答しました。